2019年国際フォーラムの新春展示(2) [季節感]
もう少し、雅な世界にお付き合いください。
こちらは、挿華(かざし)というもので、かつては、宮中で男性の冠に花を挿す習慣があり、上のものは大正天皇の即位式に配られたものだそうです。
こちらは、大正天皇の即位の礼の際、高御座の屋根飾に使われたものだそうです。こうやって、しっかり残っているんですね。
継紙(つぎがみ)です。
色々な紙を切り貼りして作るみたいですね。こういう雅な紙にお手紙を書いたりしていたんですね。
宝塚にもこの衣装はあったはず。胡蝶の衣装です。
こちらは迦陵頻(かりょうびん)。胡蝶も迦陵頻も4人の童が踊る舞楽で、この二つの踊りは対になっているようですね。
それでは、少し源氏物語のジオラマもご覧ください。
女房たちが、お仕事をしているようですね。衣替えでしょうか。
こちらは、お食事の支度でしょうか。
碁やかるたに興じている場面も。
東京国際フォーラムがひととき、平安時代になったお正月でした。
2019年国際フォーラムの新春展示(1) [季節感]
2019年冒頭の記事は、東京国際フォーラムで開催されている装束などの展示より。
5月に新天皇誕生となるので、大嘗祭関係の衣装も。こちらは、新嘗祭(大嘗祭は、天皇即位後最初の新嘗祭のこと)で女官が着用する「采女服」だそうです。
こちらは、奈良時代の宮廷衣装。718年の衣服令に定められた、右が男性の文官の礼服。左は命婦(女官)の礼服です。
こちらは、平安時代の衣装です。右側は、武官の束帯姿。左は、おなじみ十二単。
こちらは、江戸時代の宮廷衣装。文官の束帯です。公家の中では、平安時代から江戸時代まで、衣装がほとんど変わっていないんですね。やばすぎ…千年も変わらない公家…ちなみに女子は、変化が見られます。応仁の乱によって、平安時代の装束のしきたりが不明になり、江戸時代には、だいぶ変化してしまったようです。(男子に比べて、女子って公の記録が少ないんだろうな…)あと、流行を取り入れて髪型も変化が…「大すべらかし」(現在の皇室でも使われている…)という髪型は、この頃の流行を取り入れたものらしいです。
明治維新によって、法律が変わり、近代化のため、男性の正装は洋服ということになります。こちらは、勅任官の礼服とのこと。女官は、袿袴という衣装で、長袴ではなく、切袴になっているのが特徴。これで外も歩ける外を歩く時は、共布の洋靴を着用したのだとか。なお、明治20年に女官の正装も洋装に変更され、フランス式のドレスに変わっていきます。
フォーラムの展示は、また別途ご紹介します。