東京国際フォーラム正月展示(2) [季節感]
続きです。
唐衣と裳。院政時代になると、唐衣に紐を付けたりして、さらに華美なものになっていきます。裳に付いている紐状のものは、引腰と呼ばれ、こちらも装飾的なものです。
応仁の乱を境に、宮廷装束は大きく変化を遂げる様です。
江戸時代前期…この時代には、宮廷が政治や物語の中心ではなくなっているので、あまりドラマなどで見ることはない衣装ですね。唐衣の上に着ているのは、掛帯。唐衣と共布で、刺繍が施されています。
こちらは江戸時代後期の公家装束。
髪型に「大すべらかし」が登場します。これは庶民の流行を取り入れたものなんだとか…。
こちらは現代の皇族の衣装。即位の礼の時、皇后陛下が御帳台に昇られる時の御盛装。
こちらは、源氏物語のジオラマの一部です。残りのジオラマは、こちらに発表済です。
東京国際フォーラム正月展示(1) [季節感]
東京国際フォーラムで、源氏物語のジオラマなど、お正月らしい華やかな展示がされていた。ここでは、そのうち、女性の装束(十二単)の変遷などをご覧ください。
こちらは、飛鳥時代の女官の衣装。高松塚古墳の壁画から再現したものです。
天武・持統時代に決められた朝服とのこと。この衣装は左前に着付けられていますね。
こちらは、奈良時代。養老の衣服令による命婦(女官)の礼服だそうです。髪飾りをつけ、宝冠も付けていますね。
十二単でおなじみの裳(も・後ろスカート)も付けているようです。
こちらは、平安時代初期の女官朝服。足元…平安の厚底…ですかね
こちらは、遣唐使廃止後、国風文化に変化した後の公家女房装束です。いわゆる十二単に近づいてきましたね。
はい、こちら、十二単。平安時代中期の公家女房の晴れ着。ちょっと洗練されたように感じるのは、こちらの姿に慣れているから
続きます。