東京国際フォーラム正月展示(4) [季節感]
続きです。
こちらは、「御引直衣(おひきのうし)」といい、天皇陛下のお召し物です。裾を引く直衣ということから、この名があるそうです。
即位の礼、神宮・神武天皇陵・前四代の天皇陵への勅使発遣の儀の際にお召しになるとのこと。
こちらは、御祭服(ごさいふく)。
天皇が大嘗祭の神事の際にお召しになるものだそうで、純白生織の絹地で製作されるとか。冠にも布を巻いているのが特徴のようです。
このお召し物は、淳和天皇の践祚(823年)の時からこのスタイルなんだそうで…すごいことです。
こちらが、黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)です。
天皇陛下が儀式などでお召しになることの一番多い装束とのことで、天皇陛下といえば…のイメージがありますよね。即位の礼にお召しになるようになったのは、明治天皇からだそうです。
ということで、フォーラム展示は、ここまでとなります。
東京国際フォーラム正月展示(3) [季節感]
続きです。
こちらも源氏物語ジオラマのひとつ。
平安時代の寝殿造の建物の中は、こんな風になっていたんですね。
こちらも…です。
もう少し俯瞰で観られる展示方法だとよかったな~
高い天井から垂らした幟旗…でいいのかな
高御座と御帳台。即位の礼のジオラマです。
黄丹袍(おうにのほう)と、冠。黄丹は、昇る旭日を表し、皇太子以外は着用出来ない禁色だそうです。
続きます。
東京国際フォーラム正月展示(2) [季節感]
続きです。
唐衣と裳。院政時代になると、唐衣に紐を付けたりして、さらに華美なものになっていきます。裳に付いている紐状のものは、引腰と呼ばれ、こちらも装飾的なものです。
応仁の乱を境に、宮廷装束は大きく変化を遂げる様です。
江戸時代前期…この時代には、宮廷が政治や物語の中心ではなくなっているので、あまりドラマなどで見ることはない衣装ですね。唐衣の上に着ているのは、掛帯。唐衣と共布で、刺繍が施されています。
こちらは江戸時代後期の公家装束。
髪型に「大すべらかし」が登場します。これは庶民の流行を取り入れたものなんだとか…。
こちらは現代の皇族の衣装。即位の礼の時、皇后陛下が御帳台に昇られる時の御盛装。
こちらは、源氏物語のジオラマの一部です。残りのジオラマは、こちらに発表済です。
東京国際フォーラム正月展示(1) [季節感]
東京国際フォーラムで、源氏物語のジオラマなど、お正月らしい華やかな展示がされていた。ここでは、そのうち、女性の装束(十二単)の変遷などをご覧ください。
こちらは、飛鳥時代の女官の衣装。高松塚古墳の壁画から再現したものです。
天武・持統時代に決められた朝服とのこと。この衣装は左前に着付けられていますね。
こちらは、奈良時代。養老の衣服令による命婦(女官)の礼服だそうです。髪飾りをつけ、宝冠も付けていますね。
十二単でおなじみの裳(も・後ろスカート)も付けているようです。
こちらは、平安時代初期の女官朝服。足元…平安の厚底…ですかね
こちらは、遣唐使廃止後、国風文化に変化した後の公家女房装束です。いわゆる十二単に近づいてきましたね。
はい、こちら、十二単。平安時代中期の公家女房の晴れ着。ちょっと洗練されたように感じるのは、こちらの姿に慣れているから
続きます。